メールでのお問い合わせはこちらから

お問い合わせ

縣居通信


【縣居通信12月】~2019年は真淵翁没後250年
賀茂真淵(かものまぶち)翁の顕彰…令和の時代にも引き継がれています。
◆地元の皆さんによる「真淵祭」開催!…生家跡「顕彰広場」にて県居小学校の子どもたちが真淵翁の和歌を朗唱
 秋晴れとなった11月3日、真淵翁の生まれ育った生家跡「顕彰広場」にて、伊場文化財愛護の会が主催する「真淵祭」が行われました。
 まず、浜松市教育長や地元にある静岡文化芸術大学の学長をはじめとする来賓の皆さんから、真淵翁の業績を紹介し遺徳を偲ぶお話がありました。そして、真淵の号でもある「縣居(あがたい)」を校名にいただく地元県居小学校の5年生の皆さんが、学校で常時行っている真淵先生の和歌を朗誦しました。
♪「縣居の 茅生(ちふ)の露原(つゆはら) かきわけて 月見に来つる みやこ人かも」♪
明和元年(1764)9月13日、68歳の真淵が、縣居と名付けたわが家で開いた月見の宴に集まった門人たちの前で詠んだ歌です。
 毎年、広場いっぱいに多くの皆さんが集まり、同校の子どもたちが真淵の和歌の朗誦を披露して、地元浜松、伊場の偉人の業績をたたえる活動を続けています。

◆真淵翁を学問の神様として祀る「縣居神社」では、没後250年の例大祭を行い、真淵を讃えた歌碑の除幕式を行いました。
 真淵翁の命日10月30日には、記念館に隣接する縣居神社で例大祭が行われました。拝殿での神事の後、記念館前にて、真淵翁の遺徳を顕彰し神社の活動を支援する「賀茂真淵翁遺徳顕彰会」の皆さんによる歌碑の除幕式が行われました。真淵翁の学問に真摯に向き合った業績を讃える碑文で、東大学長や文部科学大臣を歴任された静岡文化芸術大理事長の有馬朗人(あきと)先生が揮毫されました。有馬先生は、除幕にあたって、自分の縣居神社への思いを交え、真淵翁の学問への熱き思いや業績が後々まで伝えられてほしいと挨拶されました。